ニコライ・ペトロフ(1943-)
ロシアが誇る精密大型重戦車!!
ロシアの重戦車と言えば彼以外思い当たらない。
まず彼は完璧主義者で、音楽においてミスタッチほど劣悪なことはないと言い切っている。これはとても厳しい発言で、別項でも述べたが彼自身はもちろんミスタッチをしない。リストのパガニーニ初版、ドンジョバンニ、カプの2番やインテルメッツォなど並のピアニストがミスなしで弾くのはほぼ不可能な曲を彼は恐るべきテンポでノーミスで弾ききる。特にパガニーニの初版など人間業とは思えないほどで、おそらくライブで弾けるのは彼ぐらいだろう。
しかしその姿勢はピアニストが常に心掛けておくべきもので、特に現代のピアニストに対する示唆でもあろう。
しかしその姿勢はピアニストが常に心掛けておくべきもので、特に現代のピアニストに対する示唆でもあろう。
彼のメカニックは驚くほど強靱で、どんな難曲でもそう感じさせないような演奏をする。マイナーなレパートリーに対してかなり積極的であり「今やベートーベンやリストのソナタはマクドナルドのハンバーガーぐらい容易く手に入るようになった」と有名な発言をしている(モスクワ音楽院のすぐそばにマクドがあるのでそれとかけているのだろう)。
マイナー路線という点とカプースチンが極端に上手い点でアムランと多少似ているが、やはりロシア人であるためアムランが抑制するような部分を彼は全く容赦しない。プロコフィエフやムソルグスキーなどではペトロフ、ゴドフスキーやアルカンではアムランといった感じだろうか。レパートリーは多少かぶったとしてもキャラクターとしては全く異質なのである。
マイナー路線という点とカプースチンが極端に上手い点でアムランと多少似ているが、やはりロシア人であるためアムランが抑制するような部分を彼は全く容赦しない。プロコフィエフやムソルグスキーなどではペトロフ、ゴドフスキーやアルカンではアムランといった感じだろうか。レパートリーは多少かぶったとしてもキャラクターとしては全く異質なのである。
彼が常に時代の先端を生きて現代のピアニズムを築いてきたように、次々とファーストフード化する世の中をどうにかしなければクラシック音楽の未来はない。
Piano de Virtuoso





