Piano de Virtuoso

アラウのラヴェルなんてちょっと想像出来なかったんですが、これは上手い!スカルボが入っていないのが本当に残念です。オンディーヌでの要所要所のルバート、リテヌートの効果的な使用、その極めて美しい響きには聞き惚れてしまうほどでした。逆に絞首台は恣意的な事をしていないのがポイントで、ラヴェルの意志に従ってのことでしょう。
ちなみにスカルボがないといえば…以前知人のT氏の話で、フランスのピアニスト、ポール・クロスリーのコンサートの話を聞いたのですが、なんとトリでガスパールを弾いたにもかかわらず「絞首台」が終って袖に引っ込んでしまったらしいです。しかもその後全く出てこず結局腹痛の為その日のコンサートは終ってしまったのだとか…笑。「絞首台」で演奏会終了とは今まででこんなに後味の悪いコンサートはなかったそうです…そりゃそうだ!
さて、もちろんラヴェル以外にもこのCDにはアラウ壮年期以前の貴重な録音が入っているので、非常におすすめです。