
最後に非常に貴重な思い出となった演奏会のことについて。
3月7日モスクワ音楽院の小ホールにて、なんとあのナセトキンとオフチニコフのピアノデュオコンサートを聴くことが出来ました。今回のツアー中こんなに素晴らしい演奏会が聴けるとは思っておらず、チケット代は日本円にして800円程度…安いっ!
↑かなりピンボケしていますが、雰囲気はなんとなく。。↑
さて、そのプログラムですが…
ストラヴィンスキー/ソナタ
アレンスキー/組曲2番「シルエット」
リムスキーコルサコフ/オペラ編曲自編
ラフマニノフ/組曲2番
という完全なロシアンプログラムで、非常に内容の濃いものでした。
いずれも通常よりかなりテンポが遅く、オフチニコフがナセトキンに一歩譲っている感じでした。しかしアンサンブル自体にかなりの説得力があり、これはやはりナセトキンの卓越した表現力に負うところでしょうか。オフチニコフも冴えたテクニックを見せてくれましたが、ラフマニノフなどではやはり力を出しきれておらず、まぁここらへんはパートナーの問題で、もし同じ世代のピアニストならもっと持ち味が発揮できたかもしれません。しかし今回アレンスキーだけはこの世代の違うピアニスト二人の長所が見事に融合しており、各曲の性格がとても明確でカラーも多彩でうっとりするぐらい聞き惚れてしまいました。もちろん他にも見習うべきところが沢山あり、アンコールにもう一度弾いてくれたワルツは感動ものでした。今後自分がデュオをやっていく上での重要なアドバイスになったように思います。
巨匠がほとんど亡くなっていった今、モスクワでこのような演奏会を聴けたことは本当に幸運でした。