今回東京に行ったついでに、前から行きたかった信濃町にある民音音楽博物館に行ってきました。民族楽器がたくさんある中、鍵盤楽器(古楽器)が置いてある「古典ピアノ室」には400年前のチェンバロや貴重なフォルテピアノがありとても興味深かったです。専属の案内人がいますが演奏と解説は月並みでマニュアルっぽかったので、あえて少し突っ込んだ質問をしてみると案の定意味不明に強引にかわされてしまいました…。まぁ案内人はさておき、私が特に興味を惹かれたのは2つ、古典派時代に使われていた「ヨハン・フリッツ」と呼ばれるピアノと「ウェルテ・ミニヨン」の自動ピアノでした。

 

左が「ヨハン・フリッツ」ですが、ペダルをよく見るとなんと5本もあるんです。なんじゃそりゃ!と思って、効果を聞いてみると一番右は「トルコ式ペダル」と呼ばれるもので、踏むとベルと太鼓が鳴るというなんとも恥ずかしいものです。トルコの軍楽隊の影響らしいですが、はっきりいって行進曲以外での使用価値はゼロです…。そして右から2番目は通常のダンパーペダル、左3本は全てウナ・コルダでそれぞれ弱音の機能が違うようですが、現在では使えないそうでどういう違いがあるのかが全く分かりません。

そして、右のピアノは通称「ピアノ・ロール」という自動再演ピアノのことで、ロール紙に打ち込まれた情報をもとに鍵盤が動くものです。ラフマニノフやサンサーンスなどの貴重な演奏が再現されますが、レコードとは違い完全な再現というわけではありません。精度によっても演奏は異なりますが、ロール独特の演奏の揺れのようなものがあるので違和感はかなりあります。コラムにも載せている「パハマン」や「フリードマン」の演奏をロールで実際に聞かせてもらいましたが、ペダリングや即興的な奏句には耳を奪われます。この博物館には1000本ぐらいロールがあるらしく、CD化されていないものすごく貴重なロールが眠っていそうな気がします。

そんなわけで何度も足を運びたくなるような価値のあるすばらしい博物館でした。ホームページにもっと詳しく書かれているので興味のある方は是非ご覧になり、足を運んでみてください。

 

2006/07/31(Mon) 15:47
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