大阪音大のオペラハウスにて行われた「魔笛」を見に行ってきたのだが、これがなかなか楽しめた。演出もわりに凝っており、舞台装置はわりと一貫していたが真ん中に太陽を象徴するような円形の広い台座を置いておりよく考えられていると思った。歌手も主役陣はとても充実していてタミーノとパミーナはいい声してるしパパゲーノの演技もなかなか抜群でとても楽しめた。ただ、ザラストロは低音の厚みが全く無くてバスの声とは思えないくらい貫禄もなかった。貫禄\がないといえば聴く側にとって最重要人物である夜の女王もそうだった。どう考えても年齢的に若過ぎるがそれはまぁそういう意図だと言えばそこまでだ、しかしコロラトゥーラに定評があるらしいのに有名な高音域の部分が猫の鳴き声のような音しかせず、調子にもよるだろうがプロとして出演している以上いただけない部分であった。ダーメのソプラノの方が貫禄\あって良い声してたぐらいだ。あと最後の試練の部分でのフルートソロが残念だった点も惜しい。せっかくのタミーノの美声のあとだけに余計に目立った。
  しかし原語上演の場合、いつも思うのは全員日本人のキャストなのに何もセリフまで原語でしゃべることないのにと思う。外国で公演してるわけでもないのに、かっこつけているようにしか思えない。雰囲気が損なわれるとか言う人がいるが日本人が無理して原語でしゃべるほうが雰囲気は損なわれるし、歌とセリフの言語は統一すべきだとか言う考えなど聴衆にとってはどうでもいいことなのだ。まぁ色々思うこともあったが全体的には感心、また驚いた部分がとても多く、満足度の高い公演だった。

2006/07/02(Sun) 12:38
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