Piano de Virtuoso
(終演後、バル=シャイと)
(2008.10.13 終演後楽屋口にて)
先日カツァリスを聴きに行ってきました。生で聞くのは意外にも初めてな上に、愛知県立芸術劇場のコンサートホールに行ったのも初めてでしたが、響きが大変良く、大ホールにありがちな欠点が少なくてピアノソロであっても十分堪能できました。
さて、今回は世界紀行ということで各国の音楽を取り上げてましたが、世界といってもかなり南米寄りでカツァリス得意のお馴染みマニアックな選曲でした。なかでもカツァリス編は予想通り手がこんでいて目を見張る部分も多かったです。
しかし、ヤマハのピアノから極限に多彩な音色をひきだす様は驚きでした。何も分からずスタインウェイを語るふつつか者たちに聞かせてやりたいもんです。
南米系の音楽はとにかくリズムと独特のルバートを必要とし、かなりのセンスが求められますが、あまりにあっさりクリアしていて逆にあっけないぐらいです。
後半のプログラムでは「威風堂々」やマーラーなどの有名な曲が並びますが、絶妙なバランスと得意の内声強調で、色々な楽器の旋律を浮き出して専門家の耳をも十分に楽しませてくれました。
特にゴットシャルクや自編の「メキシコのテーマによる変奏曲」は出色の出来で、会場がどよめいておりもう興奮状態!演奏とは関係ない部分、例えばステージマナーなどにおいてもフランス人らしくとてもスマートで、エスプリが効いていました。学ぶことが大いにあります。
終演後はサイン会をやっていて、かなり緊張しましたが一言二言交わすことができました。シフラ編はもう弾かないのですか?と聞くと何の曲が聴きたいと聞かれたのでここぞとばかりに「トリッチトラッチポルカ」をリクエストすると、「それだけは勘弁してくれ」と笑みを浮かべて断られました…笑。多分あの跳躍をクリア出来るのはカツァリスかアムランぐらいしかいないのにな〜と思いながらも、なんとも心地良い気分な一日でした。
久しぶりに掲示板を復活させてみました!
以前はスパムメッセージにずいぶん荒らされたので今回はトップページではなく「リンク」のページから入れるようになっています。
やはりこのホームページを見ていただいている方々から色々な感想やメッセージをいただければと思いますので、気軽にコメント書き込んじゃってください♪
久しぶりにYou tubeを色々チェックしてみました。
カツァリスのお宝映像がひそかにアップされました。
1975年にフランスのテレビにカツァリスが出演して「熊蜂の飛行」を弾いたものです。
この曲は音源ではあるものの、映像では初めて。とにかく見てください。演奏はもちろん凄いんですが、それ以上に驚きなのがシフラを目の前に弾いていることです。やはり並の人間ではないな
と思いました。時折見られるシフラの表情もたまりません!ちなみに、このときカツァリスは、またかの有名なワイセンベルクのジャズソナタを弾いており、その映像は一部で出回っていた時期もあったんですが、カラーでこんなものが残っていたとは驚きです。
http://fr.youtube.com/watch?v=qgkANKRjA4U
後はメシアンの映像も見たことがなかったので楽しめました。
http://fr.youtube.com/watch?v=WuOUBCdw7qg
カツァリスの映像はカーネギーの悪趣味!?なショパンの3番やリストのチャルダッシュだけかと思っていたので思わぬ発見でした。シフラの画像もハンガリーの2番などが増えていて要チェックです。やはりYou tubeは色々問題があっても、ありがたいサイトですね♪

アラウのラヴェルなんてちょっと想像出来なかったんですが、これは上手い!スカルボが入っていないのが本当に残念です。オンディーヌでの要所要所のルバート、リテヌートの効果的な使用、その極めて美しい響きには聞き惚れてしまうほどでした。逆に絞首台は恣意的な事をしていないのがポイントで、ラヴェルの意志に従ってのことでしょう。
ちなみにスカルボがないといえば…以前知人のT氏の話で、フランスのピアニスト、ポール・クロスリーのコンサートの話を聞いたのですが、なんとトリでガスパールを弾いたにもかかわらず「絞首台」が終って袖に引っ込んでしまったらしいです。しかもその後全く出てこず結局腹痛の為その日のコンサートは終ってしまったのだとか…笑。「絞首台」で演奏会終了とは今まででこんなに後味の悪いコンサートはなかったそうです…そりゃそうだ!
さて、もちろんラヴェル以外にもこのCDにはアラウ壮年期以前の貴重な録音が入っているので、非常におすすめです。
先日8日と14日の本番、2つとも無事終了いたしました。
聴きに来てくださった皆様本当に有難うございました。特に昨日は台風で雨が降っていたにも関わらず、沢山の人に来て頂きとても嬉しかったです。
8日の方は、カプースチンのソロでしたが、人前でカプースチンを弾いたのは初めてでして、なかなか並大抵では乗り切れないことを痛感しました。やはりカプースチンの曲は特殊な位置にある音楽だと思いました。しかし同時に今後の自分の方向性においてこれから取り上げていくべき作曲家であるとも思うので、また完成された形で披露できればと思います。
そして、昨日のデュオも本番では珍しく冷静に(いつもオーバーヒートすることが多いので…笑)ボレロとエルサロンメヒコをクリアすることが出来ました。
デュオも色々醍醐味があって良いのですが、やはり今度は久しぶりにソロでリサイタルをしてみたいですね。実現できるように更に磨いていこうと思う今日この頃でした。

久々のHP更新です。掲示板あまりに荒らされた為閉鎖しました。しばらくはメールにてお願い致します。
随分こちらもほったらかしになっていましたが、先日の5/29の演奏会の準備に常に追われる日々で、こういう時はなかなか心の休まる暇がないものです。色々と大変でしたがなんとか無事終えることができました。聴きに来て下さった皆様、本当にどうも有難うございました。写真はとりあえず携帯で撮ったものなので、後日また良い写真をアップしたいと思います。
今回はいつもの演奏会と違って、私がずっと前からやりたかったコンセプトの演奏会だったので、聴衆の方々の反応は実に様々でした。賛否両論ですが純粋に楽しかったといってくれた人が多く、少しでも楽しい時間を共有できたことがとても嬉しかったです。
全てのプログラムが終わった後、自分の中ですごく達成感があり、これまでに味わったことのないようなソロのリサイタルとは全く違う不思議な感覚を味わいました。自分の中で何かがハジけたような気がします。
しかしもちろん反省点は山のごとくあり、ジャンルの壁をこえるには演奏家が想像をこえるぐらいのとんでもない力を持っていなければいけない必要があるということを改めて実感…。
それにクラシックに付きまとう様々な偏見はまだまだ一般聴衆の方々の心に強く存在すると思います。それを少しでも振り払うためには、演奏家は様々な工夫を凝らして常に全力で演奏活動に力を注いでいく必要があるのではないでしょうか。