Polonaise No.6'Heroic'


ヴラディミール・ホロヴィッツ RCA<45> SS☆
 今さら説明不要な超有名録音で、この録音や星条旗などでホロヴィッツを知った人やピアノの凄さを知らされた人はとても多いだろう。こんなにかっこいい英雄は他に存在しない。これに比肩するのはフリードマンぐらいだろうか…それほどある意味絶対的な存在とも言える録音なのだ。とにかく聴いたことがないという人は即CDショップへ!

 SONY<71>S+
 RCA盤に比べると随分表現はおとなしくなっているが、フレーズの繊細さやコントラストは相変わらずでその魅力は変わらない。


イグナッツ・フリードマン EMI<27> S☆☆
 これはすごいッ!相当度肝を抜かれる録音で、表現力と技術の幅のケタが違う。楽譜の忠実な再現からは程遠い演奏で、リズムやアゴーギグのつけ方などかなり大胆だが、本質的にはまともで素晴らしい。彼に比べればシフラなどまだ大人しい方である…笑。


ヨゼフ・レヴィーン RCA<36> S+
 ペダルをやや少なめにして渇いた響きを多用した躍動感たっぷりの演奏。とりわけ中間部が素晴らしく、思わず惹かれてしまう。今の演奏家はこういう演奏を手本とすべきである。

ミッシャ・レヴィツキ NAXOS<33> S+
 全体的にテンポを遅めにとり、ポロネーズのリズムを強調しながらも優美な音を全面に出した演奏。それが派手な外面的効果でなく、あくまで内面を掘り下げているところが素晴らしい。

ヴラディーミル・アシュケナージ <55> S+
 ショパンコンクールのCDに入っているライブ録音。若さや瑞々しさなどという陳腐な言葉ではなく、気合い満点と言えるぐらい彼の覇気とヴィルトゥオジティを感じる。これでも100%は出ていないだろうから、彼の資質はとてつもない。
LO<84> A+
 全集とはいえ50%も力を出しているのだろうか…。

アルトゥール・ルービンシュタイン NAXOS<35> S☆
 ルービンシュタインはこのポロネーズを大変得意にしていて、録音や映像も多くどれも凛々しい演奏だが個人的にはやはりこの録音!まず冒頭のESの音、ホロヴィッツの輝きに満ちた音とは違いゾクッとするような少し不気味な音である。このような音がいくつか見られるがそれが全体を支配しているというわけではなく、甘さのない冴えたピアニズムで構成された素晴らしい演奏だ。

ジョルジュ・シフラ <62> S☆
 ライブではないものの結構暴れているほうだ。冒頭はかなり遅いが、主部に入ってからはかなりタメを多用して彼にしか出来ない歌い回しを駆使している。中間部がおとなしいのが残念だが、ポロネーズではやはりこの曲が一番彼に合っているだろう。73年のスタジオ録音もある。
AURA<63> S☆
 この他のライブ録音は81,84年のAPR盤ぐらいなので、こっちのERMITAGE盤の方がもちろんノッている。ペダルを結構使っているところをみると、まだまだ本領ではないと思うが。

ソロモン EMI<32> 
 リズムのキレが非常に良く、若干即物的ながらも明るく渇いた音で構築されている。そこまで特徴的ではないものの、これはこれでなかなか聴かせてくれる。


マウリツィオ・ポリーニ DG<75> 
 ポリーニはさすがこのようなポピュラーな曲でも甘い攻め方はしない。ヴィルトゥオーソ的な豪快さよりも、隙のないタイトなピアニズムで曲を構成している。

マルタ・アルゲリッチ DG<67> 
 ある程度良いスピードで弾いているし、ポロネーズらしさを出してる部分もあるが、全体に勢いで乗り切ってる感じが強く音の輝きに欠ける。逆に中間部のオクターブなどもっとテンポを上げられるはずだが。

エヴァ・ポブウォッカ vic<02> 
 いかにもポーランド出身のショパン弾きが少し年をとってわりと自由に弾きましたと、いう感じだがどちらかというとポロネーズのような性格の曲よりマズルカのほうが彼女には合っていると思う。


アダム・ハラシェヴィッチ DG<66>
 オーソドックスな解釈で特に可もなく不可もない。ポーランド人らしく民族性でせめてくるかと思えばそうでもなく、実に中途半端。BGMでかかっていても気にならないぐらいだ、ワルツならもう少し弾けるのにこれが過去のショパンコン1位とはなんともアシュケナージがかわいそうだ。才能は雲泥の差なのに…。

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