チック・コリア(1941-)
  コリア・トゥ・フォーエバー!
                                                                              コリアは超有名なジャズのピアニストであるが、彼もまたジャンルの垣根にとらわれない自由なピアニストである。彼のこれまでの活動などは私が語るべくもないが、いち早く電子楽器を取り入れフュージョンをはじめとし、フリージャズやロックのテイストを感じるものまで非常に幅広い曲を世に送り出してきた。また彼はクラシックの素養もあり、ミケランジェリの弟子に教わったりグルダとお互いに教えあって、さらにグルダとはデュオでのインプロヴィゼーションを繰り広げたり、モーツァルトの2台コンチェルトを共演したりしているほどである。快活なテンポのノリは彼の得意とするところで「matrix」や有名な「spain」などのプレイは彼の真骨頂である。また彼のルーツはスパニッシュ・ハートであり、ルンバやタンゴなどもちろん抜群である。当然ながら「クリスタル・サイエンス」のようなスローテンポの曲も、透明感のあるタッチでこの上ない美しさだ。最近は彼も還暦を迎え、昔のような覇気はあまりなくなったが、オリジンとの活気あふれる演奏などを聴いていると、まだまだ勢いを失わない彼の姿がうかがえる。現在クラシックの世界もだいぶ砕けてきたとはいえ、彼のように自由な想像力をもった人がいれば、もっと未来は明るくなるのだが…。

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