ヴラディミール・ホロヴィッツ(1904-1989)

 20世紀に降臨した大魔神!来日公演ギャラ1億!

 まぁ、クラシックピアノを専門に勉強している人で知らない人はほとんどいないだろう。ピアニストでホロヴィッツに影響を受けてない人もまずいない。20世紀後半にはホロヴィッツに影響され模倣を試みるものや、自らの技巧で超えようと試みるピアニストが次々に現れた。しかし、超えるどころか匹敵するものさえおらず全く唯一無二のピアニストとして、恐らく世紀に1人しか現われない存在であったと言えるだろう。ホロヴィッツ専門のサイトもたくさんあるし、いまさら私が語ることもあまりないが…ちなみに私がはじめてホロヴィッツを聴いたのは高校時代、ショパンの英雄ポロネーズを聴いてショックというか椅子から転げ落ちそうになった(ホロヴィッツのベートーヴェンを聴いて椅子から転げ落ちた!?ゼルキンのように…)。個人的には初期のEMIからRCAあたりの全盛期の録音が好きだが、SONYの60年代の録音もホロヴィッツの音をとりきれていないとはいえ、曲によっては好きなものもありラフマニノフなどとても美しい。
 彼はもともと作曲を志したが才能はなかったといわれている。でも、「変わり者の踊り」などはラフマニノフも気に入ったほどで出来はどうであれ面白い作品だと思う。しかし、満場一致のものといえばやはり編曲であろう。彼の星条旗をはじめて聴いたとき、誰がソロの作品と思うだろうか!私は彼の編曲を聴いて、ピアノは扱うものによっては無限の可能\性をもっている楽器なのだと確信した。まぎれもなく私は彼の信者であり、私の人生で今までに一つ悔いがあるとすれば、彼の実演を聴けなかったことである。

 

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