〜音大生大量生産の時代〜

  毎年各音大・芸大にはたくさんの学生が入学し、そしてたくさんの学生が卒業していく。優秀な成績を修めたものも、卒業後は次第に演奏の機会がなくなっていき、行く先は地獄である。そんな時大学は手を差し延べるどころか、もう学費を払わない者に対して逆に冷たい態度をとるほどである。確かに少子化の今、大学を経営していくのは並大抵ではないだろう。しかしそのせいで素晴らしい素質を持った者たちが、音楽を捨てなければいけない現実、これは音楽の質の低下に確実につながっているのではないだろうか。ある音楽大学のピアノ科の生徒の一人は、アルゲリッチを知らなかった。私はこの話を聞いた時、不安でたまらなくなった。別にピアニストなんて知らなくてもピアノは弾けるけども、偉大なピアニストを知らない偉大なピアニストなんて誰一人いない。若手のポップス歌手が浜崎あゆみを知らないようなものだ。専門に勉強している者がその道のプロを知らないようでは話にもならないではないか。

 もう十分音楽大学はつまらない優等生ピアニスト、真面目だが自分の音楽の言葉を持たない学生、何しに来てるかわからない学費ぼったくられ学生を大量生産してきたではないか。21世紀に突入した現在、大学が求める人材は音楽業界に鉄鎚を下せるような独創的かつ革新的な生徒であって、100点満点をとるような優等生などでは決してないはずだ!なぜなら、外国には100点満点をとる個性的で優秀なピアニストが山ほどいる。しかし、日本人の心を表\現できる外国人など決して一人もいない。だから日本人にしか表せない表\現・解釈が学べるような研究機関としての大学こそ本当に必要ではないだろうか。そして、才能ある生徒を教えっぱなしにせず、きちんと世に送り出さなければいけない責任があると思う。過去の偉大なピアニストたちの教えを伝え、またそれを元に手垢に染まった既成の解釈ではない現代に即したアプローチが学べる、そういう場所が本来音楽大学ではないかと私は思う。
 
*これは私の全く独断による考えで、もちろん全ての音楽大学に当てはまるかどうかなど分かりません。ただ、やはりこういった現状が実際日本では問題になっているのだと私は強く思うのです。現実においてかなり厳しい問題であり、もはや私が提議していることなど単なる理想論に過ぎないかもしれませんが、少しでも叶えば日本のクラシック業界も誇れる人材がもっと増えて、少しは良い方向へ向かうのではないかと思います。


ホームページ制作、ホームページ作成歯医者SEOインプラントインプラント