シモン・バレール(1896-1951)
  剛速球ピアニストロシア代表!
                                                                             エキサイティングなピアニストを頭に浮かべると必ず出てくるのが、このバレールである。彼はホロヴィッツと同門でブルーメンフェルトのクラスであった。ホロヴィッツの伝記にも出てくるエピソードでは、ホロヴィッツがシューマンのトッカータをあまりにも速く弾くバレールに「君のトッカータは速過ぎる」と文句を言ったところ、彼は「いやいや、もっと速く弾けるんだよ」と言い返された話がとても有名である。彼は速弾きが目立つが、解釈はわりとストレートでホロヴィッツや他のピアニストのような独特の癖はあまりない。しかし、曲の中で高揚してくる部分では異常なほどテンションが上がってくるのがとても特徴的と言える。現代の子供は「キレる」とかいうが、まさに彼こそプッツンキレる元祖である!事実、彼は最期グリーグの演奏中に弦ではなく血管を切ったらしく…笑、脳溢血で亡くなってしまった。こういう話を聞くと、演奏中の極度の興奮は危険だと常々思う。

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